日常生活でよく思うことを、カフェ風のイラストにした「わかるスタンプ」。
ゆるいイラストとシュールな言葉の組み合わせが「センスありすぎ!」「わかる~!」と共感を呼び、20代女性を中心に人気を集めています。
今回作者のわかるさんに、クリエイター活動をする上で知っておきたい情報発信のコツや、グッズ&書籍化の裏話を伺いました!
歯科衛生士からイラストレーターに! 地道な発信で道をひらく
――イラストレーターになった経緯を教えてください。
わかる:歯科衛生士の専門学校を卒業後、医療現場で仕事をしていました。
イラストレーターになったのは、夫の転勤の都合で職場を離れてからです。1年前にふと思い立ち、Twitter上でよく思うことをつぶやくようになりました。
顔がかわいい人と喋ってるとき、全然話聞かずに(....顔がかわいいなぁ....)と思ってる
— わかる@3/17カフェ本 (@wakarana_i) 2016年5月3日
イラスト経験がなく、はじめは文章だけのツイートが多かったのですが、クリエイターさんたちとの接点ができて絵を載せる回数が増えました。
そこから活動の幅が広がり、現在イラストレーターとして仕事をしています。
めっちゃ怒られてるとき思うこと pic.twitter.com/iSxGJ1STrQ
— わかる@3/17カフェ本 (@wakarana_i) 2017年1月30日
――Twitterが14万人以上にフォローされていますが、注目を集めるようになったきっかけは?
わかる:何か特別なことをしたというより、日々の地道な発信がリツイートされるようになりました。ちなみに、去年の今ごろはいいねをもらっても2つくらいでしたよ。
それでもやはり、いろんな方に見ていただけるようになったのはカフェ風のイラストのおかげだと思います。
――なぜスタンプを作ろうと思ったのでしょうか?
わかる:イラストを見たTwitterのフォロワーさんから「スタンプにして」とリクエストをいただいたことがきっかけです。
ネットの情報を参考にしながら、画像編集ソフトのPhotoshopを使って作成しました。
引き算が重要! 「わかる~!」のコツは等身大でいること
――カフェ風のイラストの誕生エピソードを教えてください。
わかる:「ねむい」とか「はやく帰りたい」とか、普段考えていることをイラストにしたら面白そうだなと思いました。
カフェ風というコンセプトは、結婚後にはじめたカフェバイトが影響しています。よく見かけるおしゃれなメニュー黒板を参考にしました。
よく思うことをカフェ風に書いた pic.twitter.com/THeHRMgrok
— わかる@3/17カフェ本 (@wakarana_i) 2016年7月13日
――日常生活の出来事がベースなのですね。
わかる:特別な世界観を持っているわけではないので、イラストも文章も等身大の自分のままですね。「誰かに見てほしい」というよりは、「見てやってもいいような他人になろう」という心持ちで活動しています。
――アピールよりも、ほどよい“引き算”を意識されているのでしょうか?
わかる:そうですね。普段あまり「がんばってる感」は出さないようにしています。
実はわかるスタンプよりもゆる うさぎ くまが人気なのですが、作ったときは特に告知をせず、売り上げもあまり伸びませんでした。
でも、自分のコンテンツを純粋にたのしんでくれる人が増えてから告知したら、すごく反響があって。アピールに力を入れたり、深く考えすぎるよりも、自分が思ったことを素直に発信し続けることが大切だと思いました。
――ご自身のスタンプを使ってトークすることはありますか?
わかる:自分のスタンプは恥ずかしいから使わないですね(笑)。
流れに乗った?! クリエイターが気になるグッズ&書籍展開の裏話
――カフェ風のイラストがグッズ化されていますが、どのような経緯でお話が進んだのでしょうか。
わかる:グッズを出してくださっている企業側から、Twitterを通してオファーをいただきました。サブカル系のディープな雑貨や本を扱うお店なのですが、以前少しだけアルバイトをしていたのであまり驚きませんでした。
当時はお菓子コーナー担当で、駄菓子やグミのPOPを書いていたんです。
今思い返すと、独特な言葉選びの経験や、クリエイターさんのグッズに触れる機会がこの活動に結びついているのかもしれません。
――もともとサブカルチャーがお好きだったんですか?
わかる:いえ、特にそういうわけではないです。家の近所だったから選びました(笑)。
先ほども「等身大」のお話をしましたが、まずは日常生活ありきで、それが作風に反映されているのだと思います。
すこし冷たいジャムおじさん pic.twitter.com/WgQ5Yn7pEH
— わかる@3/17カフェ本 (@wakarana_i) 2017年2月19日
――3/17に初の著書を出版されるそうですが、こちらはいかがでしたか?
わかる:書籍に関しても、Twitterを見た出版社の方から声をかけていただき実現しました。
今まで描いた500枚以上のイラストから選んだものと、新しく描き下ろしたものを載せています。
グッズも書籍もありがたいことに、自分の強い意志で動いていたというよりは、流れに乗った感じですね。コツコツ積み重ねていれば、誰かが見てくれると思います。
――最後に、今後チャレンジしたいことを教えてください。
わかる:ぬいぐるみやTシャツなど、今まで出したことのないグッズを作りたいです。
そして、ずっとゆる うさぎ くまの続編を作りたいと思っていたので、この機会にクリエイターズスタンプの新作を出します!
■ほめるスタンプ
ほめたいときに使えます。みんなほめられたいはずだから、きっと喜ばれますよ。
――ありがとうございました!
読者プレゼント
インタビュー掲載を記念して、わかるさんのイラスト付きサイン色紙と、初の著書「今日は早めに帰りたい」をプレゼント!
キャンペーン実施期間:
2017年3月15日(水)~3月20日(月)23時59分まで
応募方法:
1. クリエイターズマーケットの公式Twitter(@LINECreatorsMKT)をフォロー。
2. 上記アカウントの「わかるさんプレゼントツイート」をリツイートする。
当選者発表方法:
TwitterのDMより、個別でメッセージを送信いたします。
プロフィール
わかる
平成生まれのイラストレーター。
3/17に初の著書「今日は早めに帰りたい」(KADOKAWA)が発売。
Twitterを中心に、雑誌のイラストレーションやグッズの販売と活動の幅を広げている。
Twitter:
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